グルービング工法グルービング
空港の滑走路や高速道路などの舗装された路面に細かな溝を切り、摩擦係数を上げること、またはハイドロプレーニング現象を防ぐことによって、重大なスリップ事故を防止する工法です。切削方向や深さなど、路面形状による組合せパターンの選択も可能なので、常にベストな路面コンディションをサポートすることができます。
用途
- 滑り抵抗や排水性の向上による路面改善
- 空港の滑走路、山間部の坂道など切断
- 厩舎・牛舎などの通路
- ゴルフ場のカート道
- ローリング族の撃退
#tag
- 切断
- 防滑
- アスファルト
- コンクリート
- 土間スラブ
- 商業施設
- 工場
- 空港
- 道路
- 高速道路
グルービング工事バリエーション
ガソリンスタンドの床
通路・床面にグルービングが役立ちます。清掃などによってとどまりやすい水分や油分の排水促進にすぐれた効果を発揮。滑りにくいことでお客様の足元の安全を確保できます。
観光客の多いダム
自然に恵まれた貯水池やダムは観光スポットとして数多くの見学者が訪れます。測道などの安全対策にグルービングが最適。また、メンテナンス時の作業員の安全確保にも寄与します。
人通りの多い商店街
たくさんの買い物客で賑わう商店街には、美観と防滑効果が同時に得られる化粧目地グルービングをおすすめします。タイルを思わせる縦横溝など表情豊かに演出できます。
滑りやすいプールサイド
小さなお子様も利用するプールサイドでは、転倒事故の危険がつきまといます。グルービングによる滑り止め効果で、安全で快適なプール運営に貢献します。
厩舎・牛舎などの通路
牛などの家畜小屋では衛生面から通路・床面を水洗いすることが多く滑りやすいためグルービングを施します。床を滑りにくくすることで家畜のツメを破損・変形から守り、発育を促進します。
ゴルフ場のカート道
ゴルフ場のカートロードにもグルービングが広く採用されています。安全溝をカートロードに施工することで、リモコンカート走行時の操縦性を安定させ、安全性強化に役立っています。
道路のライン消し
路面上に塗装された制限速度などの表示の変更、あるいは消去する場合には、隙間無くブレードを装着したグラインディングが最適。路面上の塗装のみを効率的に削り落とすことができます。
ローリング族の撃退
十分な減速をせずにカーブを曲がりきるローリング行為を撃退。タイヤと路面の摩擦係数を高めて滑りにくくし、コーナーリング時の操縦性を安定させ、溝にそった運転を強いることで減速させることができます。
基本パターン
ピッチの代表例
溝幅9mm × 深さ4mm × ピッチ60mm
溝幅6mm × 深さ4mm × ピッチ40mm
※その他のピッチについてもご希望により各種施工いたします。
縦型安全溝
路面の安全特性を向上させることにより、雨天時の事故を大幅に減少させ、乾いた状態でも抜群の効果を発揮します。カーブ・橋・斜面・横風をうけやすい直線道路・陸橋などに適しています。
- 溝にタイヤが接地する際のグリップ力によりコーナリング時の操縦性を安定化させます。
- タイヤと路面の間の水膜を除去し、ハイドロブレーニングを防止します。
- 溝にくいこんだタイヤの持つ機械的作用により操縦性を確保し、横風による影響を低減します。
- タイヤのグリップ力を高め急ブレーキ使用時の直進性を向上させます。
- 凍結した路面の氷膜を分断し路面上の氷雪を速やかに排除します。
- 路面の排水を促し、スムーズに乾燥させます。
横型安全溝
路面の安定性を高めることにより、雨天時の制動距離を短縮しスリップ事故防止につなげます。交差点・横断歩道の手前・料金所などの場所や、速度超過・居眠りの防止対策に適しています。
- すべり抵抗性が向上します。濡れた路面を時速50kmで走行した場合、制動距離は約30%~40%短縮されます。
- 路面の排水を促し、スムーズに乾燥させます。
- 路面に付着した油分や溶けたゴムを除去し、急ブレーキ時のタイヤ接地力を強化します。
- 凍結路面の氷膜を断ち路面の氷雪を排除します。
- 「居眠り防止対策」に威力を発揮。走行時に発生する音と振動によりドライバーに警告を促し、居眠り運転、速度超過を防止。交差点・横断歩道・料金所の手間などで効果を発揮します。
パターン応用施工例
縦型
縦型溝はカーブや勾配部、横風のあおりを受けやすい直線道路・陸橋などに最適です。カーブではタイヤのグリップ力を高めてコーナリング時の操縦を安定化。直線道路では横風への抵抗力をつけスリップ事故を防ぎます。
横型
横型溝は、走行時に伝わる音と振動によって、道路では居眠り運転の防止、減速を促す警告などに利用されています。交差点・横断歩道・料金所等の手前に施工すれば、雨天時の制動距離を短縮できます。
縦・横併用型
カーブ前の直線部分には横型溝を設けて速度減速を促し、カーブ部分とカーブの始点・終点からそれぞれ30m~50mの直線部分に縦型溝を施工。直線部分で溝に慣れさせてからカーブに導き、出る地点で直線的に脱出させます。
交差点付近
前方に交差点が迫っていることを知らせるシグナルとして、交差点手前に段階的に横溝を施工。溝幅は18mm~108mmまで、深さは4mm~10mmまで、設置場所や環境に合わせて最適な形状が選択できます。
ローリング対策
急勾配・急カーブの多い峠道や山間部などで多発している二輪車・四輪車のローリング行為の対策に縦型溝が大きく貢献。溝とタイヤの接地作用を高めてコーナリング時の操縦安定性を強化し、同時にスピードの出し過ぎも抑えることができます。
動画ギャラリー
機械性能・仕様
型式 | PGM3600 | CG-65 | PGM 0800 |
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メーカー | ターゲット USA | ターゲット USA | ターゲット USA |
切削状況 | 914mm(W) 19mm(D) | 552.5mm(W) 19mm(D) | 203mm(W) 19mm(D) |
走行装置 | 自走式 | 自走式 | 自走式 |
重量 | 5,216kg | 1,185kg | 169kg |
機械寸法(L×W×H) | 3,590mm×1,726mm×2,043mm | 2,157mm×900mm×1,470mm | 965mm×495mm×877mm |
※本サイトに記載されております性能ならびに仕様は、改良などによりお届けいたします機械と異なる場合があります。また、仕様は予告なく変更することがありますのであらかじめご了承ください。
採用例
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一般道路
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空港
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フィルタープレス
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牛舎
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デザインカット