「信頼を勝ち取り、ひとりで任される現場を増やしたい」——DICの新卒2名が1年を振り返り語る、仕事のやりがいと今後の目標

2022年、第一カッター興業株式会社(以下、DIC)には、13名の新卒社員が入社しました。初めての環境に戸惑いながらも、現場での経験を積み重ねて一職人としてのキャリアを歩んでいます。新卒メンバーは、DICでどのような日々を過ごしているのでしょうか。

今回は、千葉営業所の工事課で働く「豊岡さん」「宮内さん」の2名に、この1年を振り返ってもらいました。仕事の面白みややりがい、感じている自身の成長、今後の目標について聞きます。

「日本を代表する空港や橋梁の作業も」。安全を守る仕事に感じるやりがい

——まず、現在のお仕事について教えてください。

豊岡:二人とも、千葉営業所工事課、ダイヤモンド部門の所属です。コアドリル、ワイヤーソー、ウォールソーと呼ばれるダイヤモンド工具を用いて、コンクリートから金属まであらゆるものを切断・穿孔(穴あけ)する仕事を担当しています。

最近で一番規模の大きかった仕事は、製鉄所の石炭路の解体工事でした。昨年(2022年)12月、2週間ほどの泊まりがけで工事したんです。このように大きな現場には、先輩社員と一緒に入ります。でも、最近になってようやく、小さな現場であればひとりで任されることも増えてきたんです。

——徐々に独り立ちしているんですね。どんなところにお仕事の面白みややりがいを感じますか?

宮内:普段は入れない場所にいけるのは、面白みのひとつだと思います。印象深かったのは、成田空港の滑走路での作業です。飛行機が離着陸している真横で、滑走路のアスファルトの厚みを測定する仕事をしました。間近に飛行機があることのインパクトはもちろんですが、目の前の仕事が、多くの人の「安全」につながることを実感したんです。

豊岡:橋梁での工事も貴重な経験でした。300mくらいある橋脚に通じるエレベーターの改修工事をしたんです。橋脚のてっぺんに登った時の景色の良さは忘れられませんし、安全に橋を通行してもらうためだと思うと、やりがいを感じました。

宮内:解体工事を終えた後、綺麗な現場を見た時の達成感もすごいです。見たこともないような大きな構造物を、何日もかけて解体していく仕事はなかなかありませんから。

大切なのは「お客様の要望を汲み取る力」

——お仕事の魅力が伝わってきました。最近はひとりで任される現場も出てきたようですが、DICではどのようにお仕事を覚えていくんでしょうか。

豊岡:入社後に1ヶ月の本社研修があります。機械の使い方、現場の流れ、コンプライアンスなどについて、座学や実技を通じて学んでいくんです。本社研修の後は、各営業に所属してのOJTに入ります。新入社員1名に対して、2名の先輩社員がつき、一緒に現場に入りながら仕事を教わるんです。

——ひとりで現場に入るようになったのはいつ頃ですか?

豊岡:昨年の9〜10月あたりでした。でも、「ここまでしたら独り立ち」というのが明確に決まっているわけではありません。僕の場合、担当してくれている先輩社員の方に他の現場があったために「今日は任せるね」と言ってもらったんです。

さすがに最初の現場は緊張しました。経験したことのある作業でしたが、ひとりで全部やるとなると、わからないことも多くて。先輩が準備を手伝ってくれたおかげで、なんとか無事に終えることができたんです。

帰りの車の中で「今日は仕事をやったぞ!」という気持ちが湧き上がってきたとともに、徐々に技術が高まっていることを実感できて嬉しかったですね。

——それからひとりの現場も増えてきて。現在、お仕事をする中で意識していることはありますか?

宮内:「お客様の要望をきちんと汲み取ること」が大事だと思っています。手厚い研修のおかげで、機械を扱うのはある程度できるようになりましたが、お客様とのコミュニケーションはかなり奥深い。ご依頼いただいた背景や作業する環境、使用する専門用語などを理解しながら、最適な工事をしなければいけません。まだまだ試行錯誤しています。

豊岡:要望を汲み取る力を伸ばすには、基本的な事ですが「わからないことがあったらすぐに聞く」を徹底することが大切だと思います。同じ作業であっても、毎回ゼロから向き合う気持ちを持たないといけないと思っています。

仕事での学びがプライベートにも活きる

——同じ現場はひとつもないからこそ、毎回、真剣に臨む必要がある、と。先ほど2週間の出張の話があったように忙しい日々を過ごされているようですね。お休みは取れていますか?

豊岡:休みはしっかりあります。冬の繁忙期は忙しかったけれど、1年目でも、それ以外の期間は隔週で3連休がありました。身体も神経も使う仕事なので、きちんと休むことも大切。休みが取れたときは、リフレッシュもかねてよく旅行に行きます。

宮内:僕も3連休の1日目は家事などをして、残りの2日間は学生時代からの趣味であるサーフィンを楽しめました。まとまった休み以外でも、現場がない日なら、比較的自由に有給がとれます。柔軟な働き方も、DICで働く魅力のひとつです。

——仕事もプライベートも充実していたこの1年。一番の成長や変化はなんだと思いますか?

宮内:徐々に自分ができる作業や役割の範囲が拡がっていることです。最初は雑務しかできませんでしたが、今はメインとなる作業を任せてもらえるようになりました。

豊岡:技術的な成長はもちろんですが、社会人としての基礎も身につけられたと思います。特に大きく変化したのは、片付けの癖がついたこと。現場は危険もあるので、道具の整理整頓を徹底しなければいけません。使った機械は毎回、元の場所に戻します。最初はそれができなくてよく怒られていましたが、今は自然とできるようになりました。そのおかげで、自分の部屋を整理整頓する癖もついたんです(笑)。

技術とコミュニケーション力を磨き「職長」を目指したい

——素敵な変化ですね。1年間働いてみて、DICはどんな方に向いている企業だと思いますか?

宮内:デスクワークが苦手で、身体を動かして働きたい方にはぴったりだと思います。また、社会的に意義がある仕事に打ち込める環境でもあるので、そうしたことに興味がある方にもおすすめです。

豊岡:特に1年目は機械の出し入れや荷物の運びこみなど、体力的にきつい仕事も多いのですが、その分、先輩はすごく優しくてサポートも充実しています。先ほど話したように休みもとりやすいし、それを責められることもない。想像以上に働きやすい現場だと思うので、その点は安心して欲しいですね。

——最後に今後の目標を教えてください。

豊岡:すべての現場にひとりで入れるようになりたいです。そのためには、先輩や会社の人、なによりお客様からの信頼を得る必要がある。より大きな責任を任されるよう、技術やお客様とのコミュニケーション力を磨きたいと思います。

宮内:僕は、大きな現場の作業を統括する「職長」になることが目標です。職長の役割には、一緒に入る職人さんへの指示出しも含まれる。仕事をより深く理解することや、明確な指示を出すスキルが求められます。2年目になると「職長研修」を受け、小さい現場を任されるようになるので、そこで経験を積んでいきたいです。

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